17 コードに書けないことのみをコメントにする
『プログラム書法』という本の中で、著者の Kernighan と Plauger は「たとえコメントを入れても、それが不適切なものであれば価値はゼロ(あるいはマイナス)である」と述べています。
「読む人にとって価値がある」とは具体的にはどういう意味でしょうか。それは、コードには書いていないことや、コードには書けないことが書いてある、ということです。
コード自身にできる限り「語らせる」ようにするのです。どうしてもコードに語らせることが不可能な時に、語らせたかったものとコードとのギャップをこそコメントに書くのです。
コードに「書いていないこと」ではなく、コードに「書けないこと」のみをコメントにするのです。